よくあるご質問管理組合様
建物はどのようなところが劣化するの?
建物の劣化には、1.物理的劣化 2.機能的劣化 3.社会的劣化があります。
1. 物理的劣化
経年劣化によりコンクリート部が脆くなったり塗装に剥がれが生じるなど、建物本来の機能や強度に劣化が生じている状態のことを指します。
物理的劣化では以下のようなものが主な例として考えられます。
■タイルの浮き・剥がれ
タイルとモルタルの境界面が接着不良となり、すき間が生じ、部分的に分離した状態
■コンクリートの中性化
コンクリートが空気中の炭酸ガスなどの作用によりアルカリ性を失い、鉄筋類への防錆効果が損なわれた状態
■鉄部の発錆
経年により鉄部を保護している表面の塗装が劣化することで露出部から水分が入り、錆が生じた状態
■チョーキング
日光や雨水等の外部から加わる力・影響により、コンクリート表面の塗膜が劣化し粉末が生じた状態
2. 機能的劣化
新築時には最新設備として導入したものが、その後、高機能製品が開発され普及することにより、相対的に古く使いにくいものとなってしまうことを「機能的劣化」といいます。
エレベーターや防犯システム、給排水設備の給水方式が代表的な例です。当時は最新だった設備でも、新たな製品やシステムが開発されることで、いずれは新築時の付加価値が失われてしまいます。
3.社会的劣化
居住者のライフスタイルや世の中のニーズの変化に対し、機能や設備が不足してニーズを満たしていないことで建物の価値が下がってしまうことを「社会的劣化」といいます。
例えば、社会的劣化の例としてバリアフリーやユニバーサルデザインへの対応が挙げられます。特に高経年のマンションではエントランスや廊下内の段差、エレベーターがない、階段に手すりが付いていない等、高齢化や障がいをお持ちの方などが住みにくくなっている社会的劣化が大きな問題となっています。
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